地元民が大好きな台湾B級グルメ「米苔目」って?
「米苔目」ー…
中国語で「ミータイムー」と読みます。
でも「こめこけめ」って言っちゃう。
字面といい語呂といい、とにかく何か気になる存在、それが「米苔目」ー…
でも実際食べてみると、そんな特筆することもない。
記事の冒頭でこういうことを書くからダメなんでしょうね。
米苔目って?
「米苔目」とは、お米から作った麺です。
それだけ書くと「フォーやんけ」って思いますが、全然違います。
こう、ある時は伊勢うどんのようにコシのない病人食のような食感だったり、またある時はつるつるモチモチッとしていて、「何じゃ美味しいやんけ!米苔目!」となる時もあります。
謎のポテンシャルを持つ存在…それが「米苔目」。
食感の違いとは
この食感の違い、何によるものかと言うとそもそも見た目からいって全く別物です。
こちら伊勢うどん系米苔目
そしてこちらが、つるモチ系米苔目です。
麺が見えにくくて恐縮。
伊勢うどん系については、こちら米粉で作られた生地をところてんの要領でニューっと茹で釜の中に入れて作るそう。
実際米苔目は、台湾ではお馴染みずっと煮込まれ続けるスタイルで店の前に鎮座しています。
煮込まれて続けておる写真
日本だと麺がずーっと釜の中で茹でられているなんて考えられないですよね。
あと、イタリア人も「もしこれがパスタだったら…」と考えただけで店を積尸気冥界波で破壊したくなると思います。
知らんけど。
話は戻って、つるモチ系米苔目についてです。
見えにくいけど、見た目はだいぶアカン。
両端が細くなっていて、まるでシラスのような形状ですが、シラスのようにカワイイ顔が付いているわけでもなく、むしろシラスよりデカイので、一種不気味な様相を呈しています。
全長は3cmから5cmほどで、麺としては短い部類です。
こういう寄生虫いる…。
恐らく初めてこちらの米苔目を見た日本人はもれなくそう思うのではないでしょうか。
こちらの場合、どのようにして作っているのかというと寡聞にて存じ上げません。
恐らく、この形状から鑑みて1本1本ちねっているのでしょう。
一体何人の濱口優が必要なんだ…。
※写真は精神衛生上のため、あえて麺が見えにくいものを選んでおります。
あえてです。
どうやって食べるの?
今まで散々文句ばかり言っていた米苔目ですが、お前のポテンシャルは計り知れないぞ。
なんと麺料理であり、スイーツにもなる万能マン(メン)であります。
スイーツになってしまった米苔目。
だから麺が見えないって…
こちらは仙草ゼリーと氷、粉粿という台湾風わらび餅みたいなやつ、甘いシロップが入っております。
紛うかたなきスイーツ。
こちらは、寄生tつるモチ系米苔目です。
というか、台北市内だとスイーツとして出てくるのはつるモチ系米苔目しか見たことがありません。
逆に、しょっぱい麺料理は伊勢うどん系米苔目のみ。
ワタシが目撃した範囲だと、このようになっております。
結局、米苔目っておいしいの?
おすすめです。
まず日本にはない食感ですので、食べてみることをおすすめします。
スープも大抵の店ではあっさり癖のない塩味ですので、朝ごはんや飲んだあとのシメにぴったりです。
伊勢うどんタイプの塩味は特に優しい味わいなので、どんな方でも食べやすいと思います。
そしてワタシのおすすめは台東にある米苔目専門店です。
榕樹下米苔目
こちらはつるモチ系米苔目をかつおのお出汁の聞いた抜群の風味のスープでいただけます。
めっちゃ旨い。
台北で食べるなら?
スイーツ系のおすすめはこちら
呷二嘴
レトロな街並みが魅力の大稲埕にあります。
店舗は新しく改装されており、キレイで清潔感があります。
食事としてならこちら
高家荘米苔目
日本人にはお馴染み森林北路沿いにあります。中山駅、雙連駅ともに徒歩10分程。
なんとこちら朝の4時半まで営業しています。
まさにシメ。