台湾でストレートパーマをかける
こんにちは。
つい先日、毛髪の圧力に耐えられずついに台北市内で髪を切ってきました。
そもそもワタシの髪は、憲法で日本国民全員丸刈りと定められたなら喜んで丸刈りにするくらいのクソ髪です。
その髪質はスチールウールの如く、手櫛をすれば指に髪が刺さる。
もはや武器と化しているので、ゲゲゲの鬼太郎のように髪を飛ばして攻撃したらかなりの戦闘能力になるかと思います。
放っておくと聖子ちゃんカットになるし、「ドレッドヘア解いた?」みたいな縮れた毛が天井を埋め尽くさんばかりに縦横無尽に広がります。
なので、中学生の時からストレートパーマをかけ続けており、とにかく髪の毛が傷んでいました。
でもストレートパーマをかけないと、ワタシを見た人間の精神衛生上かなりの問題が生じるので、最低限の身なりは整えないとマズイ。
バミューダトライアングルの如く負のスパイラルに陥り、今なおストレートパーマをかけ続けています。
いつも日本に帰国するタイミングでストレートパーマをかけていたんですが、前回の帰国が年末年始であったために美容室がお休みでした。
よって、今回台北の美容室でストレートパーマをかけてきたのです。
曼都髪型へ行く
今回お邪魔したのはこちら、曼都髪型 大師店さんです。
MRT台電大樓駅から徒歩5分ほど。
チェーン店で割りとそこら中に店舗があります。
例の、座ったままで出来る台湾式シャンプーも受けられます。
なんか勝手に髪の毛でタワーとか作られますが、アレに毎回イラッとするのはワタシだけですかね。
この針山の如き髪で指ぶっ刺すぞ。
旅行で行かれる際には、中山店が便利かと思います。
曼都髮型 中山店
台北でストレートパーマ、いくらくらいする?
今回、台湾の数少ないお友達に連れて行ってもらいました。
予め予約とストレートパーマをかけたい旨を伝えてもらっていたため、割りとスムーズ。
一応、「ストレートパーマ!」でも通じました。
ストレートパーマ+トリートメントで3,075元。(日本円で11,070円くらい)
高い…。
痛い…。(心と財布に)
日本でかけると安いところなら5,000円〜9,000円、高級サロンだと2万超とかしますが、それでもこの店が台湾でも比較的安い方だと聞けばやはり心境的には「高いなぁ」といった感じ。
ですが背に腹は変えられません。
レッツ施術!
基本的な流れ
これは、日本とほぼ変わりませんでした。
まずカタログを持ってこられて「この中でどれがいい?」みたいなことを聞かれます。
そのままゆうに30分ほど放置されてましたけど、まあ許容範囲です。
それからシャンプー。
こちらは普通の、洗髪台へ行ってやるやつでした。
顔にタオルをかけてくれなくて、ちょっと気まずい。
それから髪の毛伸ばすクリームみたいなのが塗られます。
美容師の知り合いがいないので、こいつの正体はきっと永遠に分からないでしょう。
もう15年間塗り続けてるのに。
この時、おでこにサンバイザーみたいなのをペタッと貼られました。
前髪に塗布した時、皮膚に付くのを防止するためでしょう。
日本だとやったことないですね。
この辺から
「やはり日本の美容師の方が技術力が高いのでは…」
という思いにかられる。
それから、昔のパーマ屋さんや古い銭湯にあるような髪乾かすマシーンを当てて20分ほど放置。
実際は髪を乾かしてる訳ではなくて、何か熱気が発せられているだけです。
これ、日本でも昔はやってましたが、最近だとストレートパーマではとんと使われなくなった気がします。
で、いい感じに毛が伸びたら洗い流して、乾かして、アイロンで伸ばしていきます。
これがかなり時間がかかる。
ベテランの美容師さんと、何だか手付きの覚束ない新人のような子が二人がかりでやったくれるんですが、この新人の方
「3日前に入った?」
ってくらい手付きがヤバいです。
最終的には先輩に止められて、「私の方見てて」みたいなこと言われてました。
1時間くらいかけて髪を伸ばしきります。
お疲れ様でした。
ですがまだまだ終わりません。
ここからまた薬を塗って放置→洗い流して乾燥→トリートメント付けてカット、ブロー
といった工程を経るので、結果
施術に5時間かかりました。
言葉が通じなくて手間取らせてしまったのもあるかと思いますが、なんかもう
軽いオペやん。
台北の美容室で、実験台にされる
まあ、嫌な予感はしてたんですよ。
途中ベテランのお姉さんから代わって、新人の子がシャンプーしてくれるようになったあたりから。
そしたら案の定でした。
こう、先輩から教わりながら、たどたどしい手付きでワタシの左側の髪を乾かしたり、アイロンかけたり…。
誰にだって初めての時がありますからね。
いいんですよ。
シャンプーで思いっきり顔に水かかったり、耳の穴を洪水にされたり、何故か背中をビショビショにされても。
ドライヤーを同じところに当てすぎて頭皮がクソ熱くなっても。
アイロンで上手く髪が伸ばしきれなくて、すぐにパーマがとれて縮み上がってしまう髪の毛になっても。
いいわけあるか。
こちとら高い金払っとんのやぞ!
でも「止めて」も言えなくて「ドヒャ〜」となりながら半分死んでました。
元々小心者ですし、中国語で「止めて」が分からなかったですしね。
「助けて!」なら言えたんですけど。
でも、命そこまでかかってないし。
途中からワタシの頭を使ってお勉強講座が始まりました。
新人は先輩のアイロンがけの補助、つまりワタシの髪を掴むという本来ならクリップ1本でこと足りる仕事をずっとやってました。
マタギが捕まえたウサギ持つ時の持ち方で、終始髪を掴まれ続けるワタシ。
うーん。
日本だと、ことストレートパーマに関しては新人でも3年目でも20年目でも手付きで分かったりしないんですが。
どういう育成体系なのかを存じ上げないので何も言えませんが、少なくとも客を実験台にするようなことはしません。
渋谷とか吉祥寺あたりでよく見かける、「カットモデルやりませんか?」とか言うあれで、新人さんたちは練習しているのでしょうか。
ええ〜。
いや、初めてなのは仕方ないですけど、こっちは1万円以上支払って施術を受けている客なんですから、不安にさせるのはちょっと違うのではないですかね…。
後ろで見てる、とか髪の毛掴んでる、くらいならいいですけど。
服ビショビショにされるくらいも大丈夫ですけど。
まぁ、中国語話せないので言いたいことも言えないこんな美容室じゃ…。
最後に
ストレートパーマの施術はひと通り終わり、あとはカットして終了!
でしたが、やはり言葉の壁。
美容師の人もそれは不安だったんでしょう。
グーグル翻訳機で「仕上げは自分で何とかせぇ」みたいなのを見せてきました。
いやいやいや、それが出来るならストレートパーマだって日本の店でやっとるわ。
変な髪型にされるのも嫌ですが、そもそもストレートパーマかけてるので市松人形かこけしかくらいしか選択肢ないですし、第一これ以上金がかかるのは嫌です。
こちらも翻訳機を駆使したり、「ボリュームダウン!」と叫んだりして、何とか普通の日本人形くらいにしてもらいました。
やったね。
総評
ストレートパーマは日本でかけた方が技術も高いし金も安い。
以上です。
あと、帰り道に剪髪(カット) 100元というQBハウスみたいな店を見つけて切なくなりました。
いや、それにしても100元は安すぎでは…。