林森北路の絶品ラーメン「鳥人ラーメン」
ラーメンって日本料理なのか中華料理なのか、もはや分からなくなっていると思いませんか?
いやこんなこと言ったら中国人に殺されるかもしれませんが、何というかラーメンって日本人が魔改造の限りを尽くしてもう完全なる別物になっているじゃないですか。
なので、ここ台湾にも日式ラーメン屋という、日本風のラーメンを提供する店が数多く存在します。
台湾のラーメン事情
みなさんご存知、一風堂や花月(最近店舗数が減ってる気がする)などの有名チェーン店もあれば、ここ台湾で新規オープンする日本人のお店があったり、また台湾人が経営する味噌ラーメン屋なんてものがあったりと、とにかくラーメン屋が溢れかえっておる。
台湾料理は日本人の口に合うとよく聞きますから、逆もまた然りということですかね。
でもこの台湾の日本風ラーメン、気を付けないとメチャメチャクソ不味いのに当たります。
日本でなら当然淘汰されていくクソマズ店も、ここ台湾だとしばらく生き延びるので注意。
10年くらい前、初めてザ・日本のラーメン!を食べた台湾人が「スープが熱すぎる!汁が濃い!」と言ってお冷でダーッと薄めたという話を聞いたこととがあります。
本当かどうかは知りませんが、それくらい味覚は近いものがあっても感覚は乖離しているということでしょう。
今はもちろん、ラーメンとはこういうものと皆さん知っているのでそんなことはしませんが…。
でも、ラーメンが着丼しているというのに平気でスマホのゲームを続けている奴はラーメンマンにロメロ・スペシャルキメられればいいのに…。
林森北路の美味いラーメン屋「鳥人ラーメン」
今回ご紹介するのはこちら、駐在日本人御用達の「林森北路」にある「鳥人ラーメン」です。
こちらは何と、アメリカはニューヨークでラーメン屋を営んでいた日本人が、満を持して台湾にオープンしたお店。
なので、内装もどことなくアメリカンなものを感じます。
カウンター数席と、奥にテーブルが3卓ほど、そして都内のオシャレなバルみたいなハイテーブルハイチェアーが並ぶ独創的な店内です。
初めて訪れたのは2019年1月17日ですが、まだクリスマスツリーか堂々生えておったぞ。
旧正月過ぎてもこのままだったら店員に文句言ってやります。
アクセス
林森界隈でも、こちらはより中山北路寄り。
なので、あまり日本人街に興味のない旅行客や現地台湾人の方も多く来られます。
鳥人拉麺
近くに薄暗さで有名な「バー小谷」があります。
地図をよく見ると、さすが日本人街というか何というか、この辺りかなりラーメン屋が多いです。
そして美味しいラーメンもたくさんあるんですね。あんまり美味しくないところもありますけど。
塩ラーメンが絶品の「勝王」とかはめっちや美味しい。
ワタシは「鳥人ラーメン」より好みだったりします。
でも何故、こちらの方に軍配か上がったかというと「鳥人ラーメン」は深夜4時までやっているから。
飲み屋街ですからね。
締めの後のラーメン大事。
あと、ここ「鳥人ラーメン」は深夜食堂もうたっており、ビールなどの酒類や軽いおつまみもあります。
素晴らしい。
実食
メニューはこちらです。
期間限定メニューなどもある。
ソフトシェルクラブのラーメンなんて、日本じゃ見たことない。
おつまみメニューは取り忘れました。不敬。
台湾ビールが60元でした。グラスかな?
良心的ですね。
美味しそうだったので、ワタシはソフトシェルクラブラーメンを選択。
チャーシューは豚と鶏肉を選べました。
夜遅かったのでもちろん鶏肉をチョイスです。
あと餃子を頼みましたが、あんまり美味しくなかったので割愛。
やたらとネギがキツい味がするんですよね。
以前、こちらも台北の「ラーメン凪」(豚骨の方)で餃子を食べた時も同じような感想を抱きました。
何でだよ。
台湾の水餃子は美味しいのに、焼くとアホになる魔法にでもかかってるの?
このネギ臭いキスで魔法解いてあげるべきですか?
テメーがネギ臭くしたんだからナァ!
気を取り直し、着丼。
ソフトシェルクラブラーメン 260元です。
まぁ、高いですよね。
台湾の日本ラーメンは総じて高いです。
覚悟してください。
あと、写真が下手くそなせいでソフトシェルクラブがどこか分かりませんが、奥の方でカラッと揚げられたのが入っています。
スープのベースは鳥白湯。白濁とした濃度のあるスープです。
麺はスタンダードな縮れ麺。加水率もそこそこで、ぷりっとした歯ごたえがあります。
台湾の麺は柔らかく仕上がっていることが多いので、こういう食感のしっかりした店に当たると嬉しいですよね。
で、桜えびとえび油をかけて仕上げ。
味は、美味しいです。
スープは濃厚な鳥の旨味を感じますが臭みはなくしょっぱすぎない。台湾人でも完飲している人が多いです。
チャーシューも柔らかくジューシーです。鳥も豚も両方頂きましたが、さすが鳥白湯の専門店だけありワタシは鳥の方が美味しいと感じました。
ラーメンは美味しいんですよ。
値段は張りますが、台湾でこのレベルが食べられるなんて、しかも深夜まで営業しているなんていくら拝んでも足りないくらいです。
ワタシはエンゲル係数の殆どをアルコールで占めるクソ大酒ヤロウなので、そういうクソヤロウは大概酒飲んでる時に飯食わないで、「じゃあ締めにラーメン行こう」とか言い出すんですよ。
いやいやさっきの居酒屋で食っとけと。
何であそこで注文しないでわざわざ別の店行くのと。
すまんね。
閑話休題。
で、ラーメンは美味しいんですけど、何の文句があるかってベースが全部同じなんです。
チャーシュー麺も、
写真取り忘れましたが味噌ラーメンもベースは同じ。
味噌ラーメンなんて、上に味噌玉乗ってるだけですからね。
それで「ハイ味噌ラーメンです」って言われたってこっちは納得しませんよ。
世の中のちゃんとした味噌ラーメン出してる店に謝れってんだという気持ちになりますよ。
だって味噌ラーメンじゃないじゃん。
味噌玉乗ったラーメンじゃん。
味噌風味鶏白湯ラーメンじゃん。
ニューヨークだかニュー・オーリンズだか知らないけど、調子乗ってるんですよ。
え?
何ですか?
なら、もう行かないのかって?
行くに決まってるじゃないですか。なんなら週一で通ってますよ。